「女性自身 6月22日号」
★私の原点はストリート!
女性自身6月22日号に、あいちゃんの記事が掲載されています。
内容は、路上ライブのことと、「525ページ」のことなどが書かれています。
写真付で、白黒1ページにわたって特集されています。
<どんなに曲がヒットしても、道行く人の前で歌い続けたい>
川嶋あい(18)は、故郷・福岡から3年前の01年春に上京、ひとり渋谷の路上に立ち、歌い続けてきた。
昨年8月、女子高校生として初めて渋谷公会堂で、ワンマンライブを敢行し、超満員。
この2月にリリースしたシングルは、インディーズ女性として史上初めてオリコントップ10にランクインした、
いま最も注目されるティーンエージ・アーティストのひとりだ。
だが彼女が、実はテレビ番組『あいのり』の主題歌『明日への扉』を演奏する『I WiSH』のaiであることは、
これまであまり知られていなかった。
03年には同曲で2週連続チャー卜1位を記録したグループのボーカルが、本名でひたすらインディーズ活動を
し続けるその拘りとは?
「やっぱり路上を始めたのは、川嶋あいなんです。それを続けるなかで『あいのり』の話が出てきた。
だから『I WiSH』自体も、路上を始めたからできたことなんです」
初めて入った事務所は、半年あまりで突然クビ。
「行くあてもなく放り出され」失意と絶望の中、さまよう東京の街で、路上ミュージシャンを目にした。
<私も路上に立ってみよう。路上ライブを1000回やってだめなら諦めよう>
以来、渋谷の雑踏で歌う過程で、一緒に活動してくれる仲間が出来た。
「自分は、一人じゃないんだ」と思えるようになったら、路上のファンの手応えを感じるようになった。
「だから、じかにお客さんと触れ合える路上に拘るんです。」
「応援しています」とか、いろんなお声もいただく。その一瞬一瞬がすごく嬉しくて、「やっぱりここが自分の場所なんだなあ」って。
「路上は私が絶対に捨てられない原点。だから1000回達成するまでは頑張ろうと思うんです」
現在その回数は850回を数えるまでになった。目指す1000回目のライブは、年内にも達成したい意向だ。
「路上ではいろんなお客さんが聴いてくれます。同年代の女のコばかりでなく、お子さん連れの主婦の方や中高年のサラリーマンの方まで。
でも道行く人の疲れた表情が気にもなる。だから私は幅広い世代への応援歌を歌いたい!」
新曲「525ページ」は、憧れの男子生徒との初恋の機微をつづったアップテンポなナンバー。
10代のファンには胸躍るような詞であり、父や母になった世代には、どこか懐かしさをも感じさせるメロディーだ。
なるほど、どんな世代の心の琴線にも触れてくる。
5月25日、午後5時25分に代々木公園野外ステージで始められた記念ライブでは、525人限定のファンが、
夕焼け空の下であいを囲んだ。その周りをさらに囲むようにして、道行く人たちが足を止めだす。
「今日は2千人以上入ってるよ」。公園の管理人が目を細めながら、つぶやいた。
初ライブでは「誰も立ち止まってくれなかった」路上に、いまや大会場に匹敵する数の人、人……。
変わらないのは、そこにあいが立ち続けていることー。
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