fan5月号 特別記事

「Deep Love」劇場版の紹介及び川嶋あいとの接点
 
fan5月号に「Deep Love」劇場版の紹介記事と、あいちゃんの記事が掲載されています。

 <アユという少女に、自分の姿を重ね合わせた女子中高生たち>
 Deep Love」は、“性”に溺れた男たちをあざ笑うかのように体をお金へと変えている少女たちに対し、何とか警鐘を促がそうと、
 著者のYoshiが携帯小説として執筆を始めた、ある少女の物語である。
 その劇場版の興行は、映画の趣旨に賛同した劇場から手を挙げてもらうという異例の形態を取っているにもかかわらず、
 4月19日現在、 16都道府県20劇場へと広がっている。


 そうした中、 Yoshiを見掛けた女の子たちが、彼と逢えた嬉しさで、泣いて喜ぶという話を耳にした。
 Yoshiは、言うなればただの「髭もじゃ」のオヤジである。
 普通そんなオヤジには見向きもしない女の子たちが狂喜乱舞する背景には、親の愛情を渇望する子どもたちの姿があり、
 そんな彼女たちの気持ちの代弁者としてYoshiが受け入れられた証しであろう。


 他方、子どもへの虐待事件は一向に衰える兆しが見えないが、そこにあるのは、子どもへの愛情を放棄する親たちの姿である。
 こうした親子関係の“歪み”こそが、「援交」蔓延の最大の理由だといえるだろう。

 次々と街のオヤジたちに身をまかせ、5万、10万といった対価を手にするという愚行をアユに取らせていたのは、
 親や大人、社会全体への不信感である。
 だが、アユは映画や小説の中だけの女の子であるとは思えない。現に彼女のような女の子は、日本中に大勢いると思う。

 学校教育や家庭の躾では伝えきれていない”命の教育”という重責を担ってみせた「Deep Love」。
 最後に、原作者のYoshiのもとに寄せられたある女子中学生からのメールを紹介する。
 このメールの文面から、個人レベルで何かを感じ取ってほしいと思う。


 「私は中2で、1週間前まで援交をしていました。援交を繰り返して2回捕まったけど、やめられませんでした。
 お金が欲しかったから。でも、この本を読んで“援交”をやめる決意をしました。
 人を愛する素晴らしさがとても身に染みてきて、涙が止まらなかった。
 こんなに感動した物語は生まれて初めてです!」(14歳・女性)



<路上で歌い続ける川嶋あいと、アユの"接点”迷いのなか見つけた−筋の"光”>
 私が音楽プロデューサーを務めた映画「Deep Love」がいよいよ公開となりました。
 私はみなさんよりも一足早く完成被露試写会で観たんですけど、やはり原作本を実写版にするとリアリティも感動も増すんだな、
 というのが第一印象です。
 
 この映画に私が関わるようになったきっかけは、 1stシングルの「天使たちのメロディー」と「Deep Love」が偶然にも同じ世界観を
 持っていたことでした。
 作者のYoshiさんは「天使たちのメロディー」をたまたま聴いてくれていて、それで私に主題歌を歌ってほしいとお声を掛けて
 下さったのです。

 その「天使たちのメロディー」は私の中で一番大切な曲であり、まさに歌手川嶋あいの原点です。
 東京へ上京してきて、初めて挫折という想いを抱いたときのこと。
 何もかも捨て去りたく考えた絶望の中、自分自身で見つけた一筋の希望が、“路上ライブ"で演奏していく”ということでした。

 路上で歌いはじめた高校生のとき、思い返すと私は本当にたくさんの人たちから、たくさんのPowerをもらうことができました。
 いまでもそれが支えとなっているので、時々立ち止まることがあっても、決して諦めずに進んでいけるのだと思います。
 そんなわたしにとっての”光”を見つけることができたので、ただただがむしゃらに路上で歌い続けてこれたのです。
 そこが「Deep Love」の中の主人公、アユと重なる気がします。
 人は、真っ暗な闇の中に立たされてこそ、自分自身にとっての本当の光を見出せることができるのだと思います。

 3月で高校を卒業しました。そんなわたしがいま想うことは、「これからは自分の足で歩んでいかなくてはいけない」という自覚。
 これまでも自分のことは自分で決めていましたが、18歳になるともう世間からは立派な社会人と扱われます。
 だから、自分ももっと責任感は強くなりますし、それ故に感じたことのない悩みや迷いに襲われるかもしれません。
 でも、そんな自分を励ますため、あるいは悩んだ人と気持ちを共感するために、わたしなりのメッセージをいっぱいに歌に
 詰め込んでいるのです。そして、どんなものでも最終的に行き着くのは”愛”だと、純粋にそう思えるのです。
 「Deep Love」の主人公・アユが自分の中で目覚めた愛と力強く生きていく姿を、是非、わたしが奏でる音楽とともに
 楽しんでもらえればと思います。

 そして、5月26日に3rd maxi single「525ページ」をリリースします!!
 この525ページというのは辞書のことを指していて、そのページに”LOVE”の文字が載っているという、かわいい片想いSongです。
 従来の川嶋あいとは少し違ったアプローチなので、知らないわたしと出会えるかも知れませんね。




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