「MUSIC PRESS 2003.10-11月号」

★川嶋あい⇒実はI WiSHだった!
 MUSIC PRESS 2003.10-11月号で、あいちゃんの記事が掲載されています。
 内容は、あいちゃんの渋谷公会堂での衝撃の告白のこと、そしてこれからのことなどが書かれています。
 渋谷公会堂でのライブの風景、そして路上ライブでの写真が掲載されています。

 川嶋あい、彼女は、この夏、もっとも注目を集めたシンガーソングライターである。
 彼女は、渋谷公会堂で自らI WiSHのaiであることを告白した。
 フジテレビ系「あいのり」の主題歌「明日への扉」でオリコン1位を獲得しつつも、本人の出演が一切なかったため、I WiSHは謎のアーティストとされていた。
 その謎も、この日のライブで解けた。
 なぜ、ずっとI WiSHのaiであることを隠していたのか。
 それは彼女に「川嶋あい」として、路上ライブを1,000回やりたい、渋谷公会堂でライブをやりたいという目標があったからだ。

 
路上で歌っているときに
 「I WiSHのaiさんですよね?」
 って10回くらい声をかけられたことがあります。
 そのたびに、心の中で”ごめんなさい”って言いながら”違います”って答えてました。
 それが一番つらかったです。
 とにかく、絶対に路上を続けたくて、そのためには、どうしても隠していかなくちゃいけなかったんです。

 
物心ついたときから”歌手になる”と決めていたという川嶋あいは、15歳の時に地元福岡から単身で上京。
 事務所に所属していた時期があったがうまくいかず、単身で路上ライブを開始。16歳のときだった。

 
世界一の勇気でした。あんなに緊張したことは今までになかったです。
 恥ずかしさよりも怖いという気持ちのほうが大きかったです。
 でも、そのときの私にはそれしかなかったんです。他に方法が見つからなかったから。

 
確かに路上ライブは怖いもの。
 自分の歌、メッセージが直接観客に届く分、反応もすぐに返ってくる場所だから。
 路上ライブとは、彼女にとってどんな存在なのだろうか。


 たくさんの拍手も路上でパラパラもらう拍手も同じなんだって感じました。
 路上で何千人もの人に”頑張って”の言葉をいただいて。
 歌手になって私の歌がみんなの何かのきっかけになってくれれば、なんて思った頃もあったけど、むしろ路上で、いろんな人にたくさんの勇気をもらいました。
 路上は私にとって勇気をもらった大切な場所です。

 その彼女、実は自主制作でアルバムを6枚リリースしている。
 そして、8月21日には7枚目にして初のシングルとなる「天使たちのメロディー」をリリースした。
 この曲は、1stアルバムに収録されていた1曲。
 あえてこの曲をシングルとして選んだのは、彼女の様々な思いがあったからである。

 
1stシングルはこの曲にしようとずっと決めていました。
 路上で一番歌ったし、私を記す一番の曲だから。。。
 路上に立つまでの葛藤、不安、路上に立ったことで見えた光。
 本当の希望は暗闇や絶望の中で光る、そう思ったから。
 最後の4行は路上で歌っていく中で見つけた希望を付け加えました。

 「暗闇の中でこそきっと〜本当の希望は見える〜やっと気づいたひとつのこと〜私は今歩みだすから〜」
 シングルカットにあたって付け加えたという最後の4行がこの部分。
 「私は今歩みだすから〜」のフレーズは、I WiSHのaiであることを告げた今、もう何も隠すことなく、前へ進める川嶋あいの強い意志のようにもとらえられる。
 このフレーズのみならず、彼女が綴る詞は考えさせられる要素がふんだんに取り入れられている。
 「私を記す曲」というように、夢を抱いて福岡から上京してきた彼女が経験した不安や挫折感、そして希望と様々な思いが含まれている。
 そしてそれはおそらく、誰もが一度は経験した思い。

 いつも不安だらけでした。
 福岡にいるときも、周りから期待されてプレッシャーとかあって。。。
 そんな中で、いくつかのメロディーと詞が浮かんできたんです。

 
東京に来たときも、来たらきっと何かがあるって希望を抱いていただけに、事務所のこととかうまくいかず、失望が大きくて。
 詞の前半には、この東京での想いがたくさんありますね。

 
今回のシングルには、全4曲収録されているが、いずれも彼女の繊細ながらみずみずしい詞と研ぎ澄まされた歌声を存分に堪能できる作品。
 先にリリースしている6枚のアルバムも機会があれば、ぜひ聴いてみたい。
 実は、これらのアルバムタイトルには共通点があり、タイトルの最後にはすべて「・・・」で終わっている。

 これは渋公まで続けていくという思いからそうしたんです、
 マルで終わるんじゃなくて、そのとき持っている歌で発表できるものは出し尽くして、でも「まだ続くよ」みたいな。
 そんな思いをこめています。

 とりあえず、川嶋あいとして目標だった渋谷公会堂のライブを達成&成功した今、ある意味、これからが彼女にとって、本当の意味でのスタート。
 「まだ続くよ」というより、「これからを見ててね」といったところだろう。
 そんな彼女のこれからの目標は「まずは路上ライブを1,000回達成すること」という。
 ただ、I WiSHのaiであることを告白してしまった今、今後、路上でのライブは困難だろう。

 
でも、路上ライブ1,000回は決めたことです。
 もし、路上というスタイルがどうしても難しいのなら、他の方法で必ず1,000回ライブを達成します。
 これだけは絶対に・・・

 今後、「川嶋あい」そして、「I WiSHのai」というふたつの顔で活動していくであろう彼女。
 渋谷公会堂ライブを機にどう変化してゆくのか、見守り続けてゆきたい。

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