「HMV the music master 133号」

★楽曲の持つ力だけで確実に人々の心をつかんだI WiSH!
 HMV the music master133号(SEP-OCT.2003)に、I WiSHのアルバムのことが掲載されています。
 写真付で、1ページ特集されています。

 8月中旬、渋谷の地下街でストリートミュージシャンとして活動していた川嶋あいという現役女子高生が、
 目標だった渋谷公会堂の大舞台に立っていた。
 そのステージ上から彼女が口にした言葉は、「私がI WiSHのaiなんです。」という衝撃の告白。
 人気恋愛バラエティー番組「あいのり」(フジテレビ系)の主題歌に起用された。
 デビューシングル「明日への扉」を大ヒットさせたI WiSHのaiとnaoの出会いは、もともとは、川嶋あいとnaoとの出会いだった。
 その副産物が、I WiSHというユニットの誕生だったのである。

 ドラマ「14ヶ月 妻が子供に還っていく」(日本テレビ系)の挿入歌となって、約半年ぶりの2ndシングルとしてリリースされた
 「ふたつ星」も、当初は、「あいのり」での「明日への扉」と同様に匿名でオンエアされるなど、神秘性をまとい続けてきたI WiSH.
 だが、川嶋あいの告白もあって、少しずつ霧が晴れてゆくかのように、待望の1stアルバムが10月1日にリリースされることが
 アナウンスされた。

 そのアルバム・タイトルは「伝えたい言葉〜涙の落ちる場所〜」。
 今の暗い世の中に向かって、愛、夢、希望といったポジティブなメッセージを発信することが、I WiSHというユニットの基本コンセプトだ。
 だからこそ、これ以上ストレートにaiとnaoの気持ちが伝わるタイトルもないだろうし、事実、ふたりのピュアな想いがあふれんばかりに
 パッケージされている。

 17歳のaiが描く歌詞世界は、その多くの場合が自分の憧れや理想をベースにしての想像世界。
 それにもかかわらず、ほとんど抽象的な表現に陥ることはなく、聴く者の中に、しっかりと情景が浮かび上がるほどのリアリティを持っているのだ。
 それは、aiのもつ感受性、創造性の豊かさを裏付けると同時に、決して背伸びをすることなく等身大に表現できてしまえる純粋性をも感じさせる。

 そして、美しいメロディーやサウンドの随所で〜〜現役女子高生と大学生である2人の世代を考えると面白い〜〜
 aiとnaoの共通の根っこにあるという80年代的なにおいにも出会うのだが、そんな時代性をも超越してしまうのが、aiの歌声のインパクトだ。
 彼女の限りなく透明な歌声に乗るからこそ、歌詞に込められた想いも、多くの人の心に響いてきたのだろう。誰の中にも存在する純粋な心に
 気づかせてくれるのが、I WiSHの音楽なのである。

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