「川嶋あい〜17才夏〜」
★川嶋あいちゃんドキュメンタリー!
<プロローグ>〜〜BGM long and deep X'mas 〜〜
渋谷の片隅で、路上ライブをする女子高生がいました。
彼女には、3つの目標がありました。
路上ライブ1,000回
CD手売り5,000枚
渋谷公会堂でのライブ
<渋谷ハチ公横での路上ライブ、ライトオン前での路上ライブ>
まずは自己紹介を。
(あい) こんにちは。川嶋あいです。
初めての方もいらっしゃるので、自己紹介します。
私は今、17歳で、現役の女子高生で、渋谷を中心に路上ライブを行っています。
おととしに、地元の福岡から東京に上京してきて、今、この東京で頑張っています。
自分で作った曲を歌いながら活動しています。
将来は、大きなシンガーソングライターになりたいと思いますので、皆様、覚えていてください。
<あいちゃんが道を歩いている>
路上でライブをする彼女に声をかけた学生がいました。
「学生カンファレンス、学生のサークルです。今も川嶋あいを支えています。
ここで、映像には、あいちゃんが事務局の中で、愛犬ドラ(ミニチュアダックスのオス)と、たわむれるところが映っています。
学生スタッフの彼らは、渋谷を中心に活動しているビジネスサークルです。
今回のような、音楽イベントは初めてのことです。
そして、映像には、おなじみのはなちゃんこと、安岡英恵ちゃんが映っています。
笑顔がとても素敵なかわいらしい子です。
はなちゃんは、事務局にいるときには、何をやっているのですか?と聞くと、
「特に何もやっていないです。
川嶋あい一色ですね。
朝からずっとここにいたり、外に出たりして、夜中帰ってそのまま寝るという感じです。」
<HFMラジオ局のスタジオで>
(あい) 手売りのCDは、もう8,000枚を超えて、かなり順調です。
路上ライブを始めたきっかけは、福岡から上京してきて、東京に行けばなんとかなると思って、東京で事務所に入ったけれど、
クビみたいになったのです。
それで、オーディションとかも受けられず、挫折みたいな形になりました。
しかし、福岡では絶対に歌手になる!と思って上京した手前、帰れなかったのです。
そんな中、渋谷を歩いていたら男の人がギターを弾いているのを見て、自分も路上ライブをやってみようと思い、始めました。
〜〜BGM 天使たちのメロディー 〜〜
<渋谷ライトオン前>
あいちゃんには、秘密がありました。
8月20日の渋谷公会堂まで、その秘密はTVスタッフにも知らされませんでした。
<ある喫茶店で>
あいちゃんへのインタビューのシーンです。
(あい) 私を手伝ってくれている学生スタッフは、最初ビジネスサークルだって言ってて、私と全然関係ないのに、いきなり声をかけてきたので、
最初、「ナンパ?」かと思ってあやしいなと感じました。
しかし、いろいろお話していくうちに、本当にいい人たちだなとわかり、本当に応援したいという気持ちが伝わってきました。
<路上ライブ風景>〜〜BGM 時雨 〜〜
続いて、学生スタッフの、サクPくんこと、櫻岡高広くんのインタビューです。(ライトオン前)
「路上のドンと呼ばれています(笑)。路上ライブの機材一式をとりしきって今やっています。」
〜〜BGM 天使たちのメロディー 〜〜
場所は、ハチ公前に移動。
あいちゃんは、夏服の制服を着用。
路上で歌ったり、CDを演奏しているシーンが映っています。
<再びラジオ局のスタジオで>
(あい) 路上ライブは、学校が終わってからすぐ始めるのですが、警察がうるさいですね。
もう何百回と注意されました。
ハチ公前はうるさいので、NHK前に移動して、また路上ライブを始めたりしました。
<都内のあるスタジオで>〜〜BGM 海辺の手紙 〜〜
渋谷公会堂まで、あと3日と迫る日に、あいちゃんは都内の某スタジオでリハーサルをしていました。
振り付けを練習しているシーンもありました。
あいちゃん、かわいいですね。
〜〜BGM 最後の夕日 〜〜
このとき、頑張るあいちゃんをみてるはなちゃんの目に涙が浮かんでいました。
みんなの大舞台が近づいていました。
〜〜BGM 瞳を閉じて 〜〜
<川嶋あい事務局の中で>
(あい) 私にとっての渋谷公会堂とは、一番最初に弾き語りで路上ライブをやったのがNHK前だったので、その横に渋谷公会堂があって、
ある意味原点ともいえるところですね。
ここで、あいちゃんとはなちゃんが並んでインタビューを受けていたのですが、はなちゃんが、あいちゃんのことを、もうかわいくてかわいくて
たまらないと言ったら、あいちゃんが笑っていました。
終始なごやかな雰囲気で、インタビューが進行してゆきました。
渋谷公会堂に至るまでは、決して楽しいことばかりではありませんでした。
いろいろな思いを語るうちに、はなちゃんもあいちゃんも時々涙ぐむシーンもありました。
渋谷公会堂の客席は約2,000席。。。
この時、チケットはまだ530枚しか売れていませんでした。
<渋谷公会堂当日>
そして、いよいよ8月20日、渋谷公会堂ライブ当日がやってきました。
午前8時、スタッフ搬入開始。
はなちゃんは、もう会場に到着していました。
サクPくんも、今までの路上ライブと渋谷公会堂のあまりの違いに感動していたようでした。
そして、あいちゃんが会場入りしました。
はなちゃんは、土壇場で、何かひと悶着ありそうな気がすると言っていましたが、案の定、開場間近になっても販売用CDが見つからない
トラブルが発生!
やっと開始5分前になって見つかり、あわててそろえ始めました。
そして、いよいよ開場。
果たして、この会場を一杯にすることができるのでしょうか。
そして、午後7時開演。
最初に「ガラスの中の私〜オルゴールバージョン」のBGMが流れ、ステージのスクリーンに、あいちゃんの幼い頃の写真が映し出されると、
渋公ライブのあの感動が蘇ってきて、思わず泣きそうになりました。
あいちゃんが白い服で登場。「ガラスの中の私」を歌っています。
心配そうに見守るはなちゃん。
実際にふたを開けてみると、動員数はすごく伸びて、客席はほぼ満員になっていました。
続いて、「シャングリラ」が流れています。
そして、舞台の上で挨拶するあいちゃん。
(あい) みなさん、こんにちは。川嶋あいです。
私は、今日、8月20日、この日が来るのを本当に待っていました。
路上ライブを始めて548日、今日で731回目のライブです。
次に「未来への道」が流れると、客席の人が立って、手拍子をしていました。
そして、「どんなときも」を歌っているあいちゃん。
スタッフも舞台が見たそうでした。
続いて、「旅立ちの朝」、サクPくんも鳥肌が立ったそうです。
あいちゃんは、高校1年生のときに、事務所をクビになり、目の前に立ちふさがった高い壁に、1年間何もすることができずにいました。
そして、路上ライブを始めて、偶然出会った学生スタッフのみんなにいろいろなことで助けてもらいました。
路上ライブをサポートしてくれたり、CDを一緒に作ってくれたり、本当にお世話になったそうです。
そして、今日のこのライブも学生カンファレンスの人たちと一緒に作りました。
あいちゃんは、学生スタッフの人たちに深々と頭を下げ、感謝の意を表していました。
そして、いよいよ告白のシーンです。
(あい) 実は、今日このステージで、みなさんに告白しなければいけないことがあります。
もう、ご存知の方も少しはいらっしゃると思いますが、川嶋あい、私は、テレビ番組「あいのり」の主題歌を歌っている「I WiSH」の
ボーカル「ai」です。
会場からは拍手が!
(あい) 「いつの間にかすきま開いた心が満たされてく〜♪」
この歌知ってますか?
さらに会場から拍手が!
(あい) よかった。。。。
あいちゃんの顔には、安堵した表情がみえました。
〜〜BGM 天使たちのメロディー 〜〜
(あい) 私がなぜ、このような選択をしたのか、説明させてください。
路上を始めてから学生のみんなにサポートしてもらって、その後、あいのりの話をいただきました。
路上ライブを始めてから、半年後のことでした。
すごくうれしかったです。
でも、私は、川嶋あいとして、この渋谷公会堂に立ちたかった。
だから、私のわがままを聞いてくださって、周りのスタッフの皆さんもわかってくださいました。
それで、路上ライブができなくなるのは絶対にいやだし、この日は特別な日です。
「I WiSH」は、その中で残された唯一の選択でした。
渋公が終わるまでは、顔をはっきりと出さない、レコード会社の人も、そう約束してくれました。
おかげさまで、路上ライブも続けることができ、こうして、渋谷公会堂にも立つことができました。
皆様、ありがとうございました。
そして、サクPくんへのインタビューです。〜〜BGM 3年後の
(櫻P) あいちゃんとの約束を守るため、今までずっと秘密にしてきました。
本当に大変でした。
でも、やっぱり、彼女が一番やりたいことをやらせてあげたいというのがありましたね。
路上でも、I WiSHのaiだと気づく人はいました。
本人も、それはわかっていて、「違います」とうそをつくことが、一番悲しいことなんですよ。
ばれた瞬間に、路上はできなくなるので、仕方なく隠すって形をとって、今までやってきたという次第です。
今後については、今までどおり、彼女が決めると思います。
次なる目標を見つけてくれると思います。
そして、大舞台を終えた彼女の次なる目標は、意外なことでした。
<病院のベッドで>
渋谷公会堂が終わって、あいちゃんは体調を崩して入院してしまいました。
病室での映像が映っています。あいちゃんは、かすれ声ながらも、インタビューに答えていました。
(あい) 「I WiSHのaiさんじゃないですか?」って、何回も声をかけられましたね。
そのたびに「違います」と答えていました。
8月20日までそう答えていて、良心が痛みました。
病室に一人でいると、今、新たに今後のこととかを考えています。
今後、やりたいことを紙に書き出してみました。
その紙には、
・ジムに通う。
・書道
・英会話
・ピアノ
・歌の強化
・大学のこと
などが書かれていました。
(あい) 中学のときに、海外青年協力隊の映像をTVで見て、私がぜいたくしている間にも、世間では多くの人が死んでいるということに
衝撃を受けました。
そして、これは、ぼんやり歌っている場合ではない、早く歌で稼いで助けたいと思うようになり、それが歌手になりたいという気持ちを
加速させたのだと思います。
国際派の歌手、世界に羽ばたく歌手になりたいですね。
今後の活動としては、今の目標があって、全国を回りたいなと思っています。
<博多駅前>〜〜BGM 天使たちのメロディー 〜〜
入院から2週間後の9月24日、あいちゃんは、福岡に来ていました。
映像は、福岡でのライブの情景が映し出されています。
渋谷公会堂のライブが終わって、沢山のマスコミが採り上げる中、あいちゃんは、全国をめぐるライブを本当に始めました。
故郷の福岡では、中学時代の友人が見に来ていました。
その友人へのインタビューです。
Q: 「I WiSH」として顔を出すのをやめて、暑い日も寒い日も路上ライブをやっていたことをどう思いますか?
A: あいちゃんは、一度自分が決めたことは最後までやらんと気がすまないんだと思います。
I WiSHのaiということを隠してまでも、自分の名前で渋公に立ちたかったというのはあると思いますね。
Q: あいちゃんが、「I WiSHのai」だって知っていましたか?
A: はい。あいのりで主題歌が流れる前から知っていました。
<再びHFM放送局にて>
(あい) 渋谷公会堂は、やっぱり一番目標にしていたので、すごく緊張しました。
ライブとしては大成功に終わりました。
その時に、「I WiSHのaiだと告白して、これからが新たなスタートだと思いました。
私は、今まで渋谷を拠点に活動し続けていたので、東京以外に出たことがあまりなかったのです。
そこで、今後は、全国を回って路上やイベントで、ライブをやれたらなと思っています。
<広島の路上で>
原爆ドームが見える橋の上で、あいちゃんが路上ライブをしています。
天使たちのメロディーを歌っています。
回りに数人、人が集まり始めました。
そして、インタビュー。
Q: 歌でどういうことが具体的にできると思いますか?
A: 簡単に言えば、人を幸せにできるのではないかと思います。
私の歌で励まされたっていう人が、たくさんメッセージをくれて、中には、死のうと思っていた中学生の女の子が、私の歌を聴いて、
励まされたって、5〜6枚にもわたり、長文の手紙をくれたこともありました。
そんなときには、私が歌っている意味があったんだなって、すごく重みが感じられました。
使命感が高まってきて、みんなのために歌わなくちゃって思いました。
まだ、ほかに、夢のこととかで悩んでいる人も、沢山いるかもしれないので、そういう人たちに本当に元気付けてあげられる歌、
あと、大切な1歩を踏み出せるきっかけになれるような歌を歌ってゆけたらなと思います。
人生の中で、一番忘れられない夏になりました。
もう完全燃焼できた夏ですね。
<渋公ライブのアンコール>〜〜BGM ・・・ありがとう... 〜〜
再び制服姿でステージへ。
そして、「旅立ちの日に」を弾き始めるあいちゃん。
<エピローグ>
ハチ公前や、渋谷ライトオン前で路上ライブをしている風景、そして、学生スタッフのそれぞれの表情が映し出されていました。
〜〜〜〜 挿入歌 〜〜〜〜
・long and deep X'mas
・天使たちのメロディー
・海辺の手紙
・最後の夕日
・未来への道
・瞳を閉じて
・シャングリラ
・ガラスの中の私
・どんなときも
・・・・ありがとう...
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(情報提供:たくさん)
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